新宿カリーあられ:昭和2年のカリーを、10gずつ
新宿でいちばん有名な味はカリーで、その出どころはパン屋です。
中村屋の創業は明治34年(1901年)12月30日、本郷のパン屋として。明治42年(1909年)に新宿の現在地へ移り、本店としました。そして昭和2年(1927年)、店内に喫茶部(レストラン)を開き、同じ年に3つのものを発売します。中華まん、月餅、そして純印度式カリー。
カリーの発売は昭和2年6月12日。価格は80銭でした。当時、町の洋食屋のカレーは10〜12銭。8倍近い値段です。それでも「飛ぶように売れた」と、中村屋自身の記録に残っています。
そもそも、なぜパン屋がインドのカリーを出したのか。会社が公式に書いているとおりに言うと——インド独立運動の志士ラス・ビハリ・ボースが亡命して日本に来たとき、中村屋の相馬夫妻がこれをかくまいました。政府の意に反して、従業員全員が団結して守ったのだそうです。ボースはのちに長女・俊子と結婚します。「本場のカリーを日本に紹介したい」というボースの思いから生まれたのが、あのカリーでした。
新宿カリーあられは、その安くて軽い持ち帰り版です。中村屋は、本店に伝わる昭和2年からのカリースパイスを、ふんわり焼いたあられにまぶし、食べ切りサイズの小袋に詰めています。
お土産として、どこがいいか
まず、軽さと形です。
中村屋の商品ページによると、12袋入は120g(10g×12袋)で、賞味期限は90日。つまり、文庫本ほどの重さの箱に、12個の独立した贈り物が入っている状態です。ひとつずつ配れて、箱は薄いまま、スーツケースの隙間に収まります。
味は、重くなく、甘くもありません。香りのあるカリースパイスそのもので、「カレー味のお菓子」とは別物です。家族や職場に「甘い和菓子はちょっと」という人がひとりはいるものですが、たいていその人が最後まで食べてくれます。
買う前に、正直なところを2つ
どちらも致命的ではありませんが、書いておきます。
販売先によって、入り数が違います。 Amazonと楽天に出ているのは14袋入です。一方、中村屋の公式オンラインショップに載っているのは8袋入と12袋入だけ。14袋入は販売店舗限定の規格らしく、メーカーの商品ページに内容量の記載を見つけられませんでした。ですので、ここでは14袋入のグラム数を書きません。贈答リストや手荷物の重量が絡むなら、公式の8袋入・12袋入を選んで、公式の数字で計算するほうが確実です。
アレルギー。 原材料に乳成分・大豆・鶏肉を含みます。チキンシーズニングを使っているので、ベジタリアンの方向けではありません。アレルギーのある方に贈るなら、この記事ではなく、その時点のパッケージの表示を読んでください。
新宿で、その場で買う
通販でなくても構いません。中村屋本店は新宿の交差点にありますし、菓子は駅の食品売り場や百貨店の地下でも広く扱われています。地下で買えるのが、7月8月にはありがたいところです。
歩いて回収しに行くなら、移動は地下コンコースが正解です。新宿の地下の歩き方と、案内看板の読み方はこちらにまとめました。
滞在先のホテルへ届ける方法
海外から来られた方向けの補足です。荷物を持ち歩きたくない場合、Amazon Japanでも楽天でも、滞在中のホテルへ直接配送できます。
- まずホテルに、宿泊客宛の荷物を受け取ってもらえるか確認してください。たいていは受け取ってくれますが、断る宿もあります。
- 宛先はホテルの住所+ホテル名+予約と同じ宿泊者名で。
- Amazon.co.jpの英語表示の切り替えは画面右上にあります。
- 楽天市場は日本語のみです。読みにくければ、ブラウザの翻訳機能でも購入手続きは通せます。
まとめ
新宿のパン屋が、インドの革命家をかくまい、家族に迎え、そのカリーを、当時のカレーの8倍の値段でメニューに載せた。それが99年前のことで、いまはそのスパイスを、コーヒー1杯ぶんの値段で、10gずつ持ち帰れます。
物語と荷物の比率が、かなり良い部類のお土産だと思います。
→ 新宿の地下街の記事へ戻る。地上に出ずに買いに行けます。
注記:商品の規格・原材料・価格・取り扱いは変わることがあります。とくにアレルギー表示は、この記事ではなく、購入時のパッケージとメーカーの商品ページをご確認ください。
アフィリエイト情報:この記事にはAmazonアソシエイトおよび楽天アフィリエイトのリンクが含まれています。リンク経由のご購入は、追加費用なしでこのブログを支援することになります。