草津温泉:日本最高の湯へ、東京からバスで行く方法(湯畑・バスターミナル・100円バス)
日本一の温泉はどこか——そう聞かれて何度も返ってくる答えが草津温泉です。全国の温泉ランキングで長年トップに君臨し、湯けむり立ちのぼる湯畑の前に立てば、その理由がわかります。
草津は東京の北、群馬の山あいにあります。町の中心にあるのが湯畑(ゆばたけ)。毎分約4,000リットルもの源泉が湧き出し、木の樋(とい)を流れながら冷まされていく、硫黄の香り漂う名所です。冬、岩に雪が積もり、低い日差しに湯けむりが輝く景色は、日本でも指折りの美しさです。
日帰りにはやや遠いので、できれば1泊するのがおすすめ。でも道のり自体はシンプルで、1本のバスが東京から草津まで運んでくれます。
行き方:東京からの直行バス
東京から一番ラクなのは、JRバス関東が運行する高速バス「上州ゆめぐり号」。草津温泉バスターミナルまで乗り換えなしで直行します。
- 発着: 東京駅(八重洲南口)とバスタ新宿(新宿駅上)
- 所要時間: 新宿から約4時間(東京駅発は少し長め)
- 料金: 片道2,850円前後〜(日によって変動)
- 全席指定なので、オンラインで事前予約を。週末・祝日は満席になります
- 車内にトイレあり。途中1回、高速のサービスエリアで休憩があります
(電車で行く方法=特急で長野原草津口駅→路線バス、もありますが、多くの旅行者には直行バス1本のほうがシンプルで安上がりです。)
草津温泉バスターミナル
バスはすべて草津温泉バスターミナルに到着します。ここは湯畑まで徒歩約5分、ただのバス停ではない便利な拠点です。館内には:
- 観光案内所(地図や情報がもらえます)
- コインロッカー — 重要。後述の100円バスは大きな荷物を載せられないので、ここで預けます
- 足湯、飲食店、お土産ショップ
- コンビニ、ATM、そして小さな「温泉図書館」も
スーツケースで着いたら、歩き出す前にここのコインロッカーに預けておきましょう。
町の移動:100円バス
草津は歩いて楽しい小さな町ですが、坂が多め。疲れた足には嬉しい裏技があります。町内循環の「100円バス」(ワンコインバス)です。
- どこまで乗っても一律100円(税込)
- バスターミナルの8番・9番のりばから発車
- 4つの循環コースで、町と主要スポットを巡ります
- バス自体も魅力的で、2台はレトロなヨーロピアン風のグリーンのバス、1台は車椅子対応のバリアフリーバス
- 町の福祉事業として運行されているので、譲り合って気持ちよく乗りましょう
大事な注意: 100円バスには大きな荷物は持ち込めません(長さ1m・重さ10kgを超えるものは不可)。だからこそバスターミナルのコインロッカーが役立ちます。スーツケースは先に預けて、小さなバッグだけで乗ってください。
湯畑

湯畑はすべての中心。木の樋がお湯を行き来させて冷まし、樋には温泉成分がやわらかな黄色や緑を描きます。湯けむりの中に石灯籠が立ち、夜になると全体がライトアップされて、静かで幻想的な光景に変わります。

湯畑の端では、冷まされたお湯が小さな湯滝となって流れ落ちます。ここはぜひゆっくり。数歩歩くたびに景色が変わり、湯けむりが刻々と光を変えていきます。

西の河原公園

湯畑から歩いて10分ほど上ると西の河原公園。雪の渓谷を温泉が流れ、赤い鳥居が斜面を登っていきます。公園の奥には広々とした露天風呂があり、雪の舞う中で湯に浸かる体験は忘れられません。
無料の湯・足湯

草津はお湯が豊かで気前がいい町です。町のあちこちに小さな無料の共同浴場があり(主に地元の方が使うので、静かにマナーを守って)、無料で使える足湯もいくつもあります。長いバス旅のあと、湯畑のそばの足湯は最高のお出迎えです。
いつ行く?
草津は一年中すばらしいですが、冬はとりわけ魔法のよう。白い雪と立ちのぼる湯けむりの対比は忘れがたく、寒さのぶんお湯のありがたみも増します。真冬に行くなら、雪と氷に対応した靴を。春・夏・秋はより穏やかで、混雑も控えめです。
基本情報
- 名称: 草津温泉(群馬県)
- 東京から: 直行高速バス「上州ゆめぐり号」(JRバス関東)で東京駅またはバスタ新宿から約4時間、2,850円前後〜、全席指定
- 到着地: 草津温泉バスターミナル(湯畑まで徒歩約5分)
- 町の移動: 100円バス(8〜9番のりば)または徒歩
- 荷物: バスターミナルのコインロッカーへ(100円バスは大きな荷物不可)
- ベストシーズン: 一年中美しく、冬の雪景色は格別
- おすすめ滞在: 1泊が理想(日帰りにはやや遠い)
旅の前と、帰ってから
行く前に:るるぶで下調べ
草津は湯畑だけの町ではありません。伊香保、みなかみ、四万——群馬にはお湯の町がいくつも並んでいて、組み合わせて回ることもできます。『るるぶ 草津・伊香保・みなかみ 四万』は、そのあたりを一冊で見渡せる定番のガイドです。地図と写真が多く、宿や食事処の当たりをつけるのに向いています。
帰ってから:家の湯を、少しだけ
草津の湯は強い酸性の硫黄泉で、あの湯ざわりは家では再現できません。それでも、旅から帰った翌日の夜に、ゆっくり湯に浸かりたくなるのは自然なことだと思います。
中性重炭酸の入浴剤は、その気分にちょうどよく応えてくれます(草津のお湯とは泉質がまったく別のもの、というのは正直に書いておきます)。ベルガモットの香りで、贈りものにもしやすい一箱です。
(※ 価格・在庫は変動します。表示は掲載時点のものです。)
もっと本物に近づけたい、という方には湯の花という選択肢もあります。別府明礬温泉の噴気から結晶させた、正真正銘の温泉成分です(製法は国の重要無形民俗文化財)。ただし追い焚き・循環式のお風呂には向かず、浴槽にも色が付きますので、そこは承知のうえで。
こんな人におすすめ
現代的なスパではなく、何百年もお湯を中心に築かれてきた温泉街の、本物の湯けむりを感じたい人に。バス旅は長いけれど、着いた先はまさに町の中心で、湯畑を初めて見た瞬間、その時間がすべて報われます。
注記:料金・時刻・運行内容は変更になる場合があります。ご旅行前に公式サイト(JRバス関東・草津温泉観光協会)をご確認ください。
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