カレッタ汐留:地上200mの無料展望と、傘のいらない行き方
東京には有料の展望台がたくさんあって、そのどれもがよくできています。ここは、そのひとつではありません。そこが良いところです。
カレッタ汐留では、ガラス張りのシャトルエレベーターが地下から46階——地上およそ200m——まで一気に運んでくれます。そこには無料の展望スペースがあります。チケットも、行列も、予約もいりません。しかもエレベーターは駅の地下からそのまま乗れるので、外に一歩も出ずにたどり着けます。
雨の日の東京では、この最後の一点が、実にありがたいのです。

階数ボタンのないエレベーター
都営大江戸線またはゆりかもめで汐留へ。地下の案内に従ってカレッタ汐留へ進み、B2へ。そこにシャトルエレベーターがあります。
乗り込んだら、少し見回してみてください。階数ボタンがありません。 このエレベーターには、ほかに行く場所がないからです。地下から一気に、シースルーのまま、レストランフロアへ。足元から街が離れていきます。
無料の展望:46階「SKY VIEW」
この高さの眺めは、食事をしないと手に入らない——そう思われがちですが、そんなことはありません。
46階には、SKY VIEWという無料の展望スペースがあります。東京湾、銀座のビル群、そして海の向こうのお台場・豊洲まで。よく晴れた冬の午後などは本当に見事で、かかったのは電車賃だけです。


レストランと、「どちらを向いているか」
46階と47階がレストランフロアです。そしてここが、あまり書かれていない大事なところ——どちらを向いた店かで、お金を払う対象が変わります。
北向き:皇居・東京駅・スカイツリー側
北の味紀行と地酒 北海道がこちら側です。眺めは素晴らしく、スカイツリーまで見渡せます。正直に書きますが、お料理のほうは、ふつうです。 窓のために行く店であって、厨房のために行く店ではありません。それを承知で行けば、じゅうぶん楽しい食事になります。
南向き:レインボーブリッジ・海側
Dynamic Kitchen & Bar 響が湾を望みます。このフロアの有名店で、料理も良い。すると当然こうなります——平日のランチでも並びます。 早めに行くか、待つ覚悟で。


鉄板焼き萬鉄(ばんてつ)も眺めがよく、目の前で焼いてくれます。
46階が満席なら、地階にも飲食店が多数あります。展望価格のランチでなくてよければ、そちらも。
平日のコツ: ここはオフィス街の飲食店です。ビジネスマンのランチ需要を奪い合っているので、平日のランチセットは、同じ眺めでも夜よりずっとお得です。
同じ建物の中に
カレッタ汐留は、まったく性格の違う3つを一棟に収めています。
- アドミュージアム東京 — 地下にある、広告だけをテーマにした博物館。江戸の木版から現代のテレビCMまで。入館無料で、これがなかなか面白いのです。→ アドミュージアム東京:400年分の広告が、無料で見られる
- 電通四季劇場[海] — 1〜3階。劇団四季の東京の劇場のひとつで、2002年の開場です。
- ひとつ小さな情報を。劇団四季の当日チケットを見せると、サービスがある店舗があります。 昼公演をご覧になるなら、聞いてみてください。
![電通四季劇場[海]の『アラジン』のポスター](/_astro/caretta-shiki-aladdin.BJ2jXO-Y_Z2lI5Uf.webp)
半日の過ごし方
- 地下から到着、エレベーターで46階へ。まず無料で眺める。
- 46階か47階でランチ(平日セット・窓際で)。
- 地階へ降りてアドミュージアムへ。ただし日曜・月曜・祝日は休館なので、先に確認を。
- 公演があれば、そのまま劇団四季の昼の部へ。
すべて、ひとつ屋根の下です。6月、東京が三週間降り続けるころ、覚えておくと助かる住所です。
双眼鏡を持っていくと
ひとつだけ付け加えるなら、これです。地上200mの楽しみは、細部を拾うことにあります。スカイツリー、レインボーブリッジの弧、湾の上を旋回する飛行機、そしてよく晴れた冬の日には富士山。小さな双眼鏡がひとつあると、「いい眺め」が「一時間の楽しみ」に変わります。
しかもこの建物では、二度活躍します。同じ双眼鏡が、階下の劇場の後方席でも大いに役立つのです。
帰ってからも、四季を
劇場の余韻が残っているうちに。劇団四季の昭和の歴史三部作——『李香蘭』『異国の丘』『南十字星』——のDVD-BOXです。舞台をそのまま持ち帰れるわけではありませんが、あの空気の続きには、たしかになります。
(※ 価格・在庫は変動します。表示は掲載時点のものです。)
基本情報
- 名称: カレッタ汐留
- 無料展望: 46階「SKY VIEW」——地上約200m
- レストラン: 46階・47階、ほかに地階にも多数
- 上がり方: B2のシャトルエレベーター(階数ボタンなし。上にしか行きません)
- 最寄り駅: 汐留(都営大江戸線・ゆりかもめ)/新橋からも徒歩圏
- 同じ建物に: アドミュージアム東京(地下・入館無料)、電通四季劇場[海](1〜3階)
- こんなときに: 雨の日、無料で高い眺め、平日ランチを窓際で
- 費用: 展望は無料。ランチは選び方しだい
同じ原則を、地上で
「昼のほうが得」というのは、高層ビルに限った話ではありません。レストラン サカキ(京橋)は、ディナーのフランス料理がミシュランガイド東京2026に掲載されていて、同じ厨房が平日の昼には予約不要の洋食を出します。銀座線で20分ほどです。
こんな方へ
お金をかけずに東京を見下ろしたい方へ。雨に降られて、午後をどう過ごそうか困っている方へ。そして、博物館と劇場と絶景を静かに一棟に収めておきながら、そのことを少しも自慢しない——そんな日本的な建物が好きな方へ。
注記:営業時間・店舗・入館の条件は変わることがあります。お出かけ前に公式サイトをご確認ください。
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