都庁の展望室と、夜のプロジェクションマッピング
東京の展望台はどこも有料です。ひとつだけ例外があって、それが都庁の展望室。第一本庁舎45階、地上202メートル、入室無料。しかも展望室は2つあります。
無料なのは、ここが観光施設ではなく、東京都の建物だからです。東京都財務局の案内にはこう書かれています——展望室は、眺望を楽しみながら「東京や都政に対する理解と関心を深めていただく場」。つまり、東京都が都民と旅行者に開いている場所です。

北と南、どちらに行くか
同じ45階に、北展望室と南展望室があります。眺めの方角と、開いている時間が違います。
北展望室
- 入室できる時間:9:30〜17:00(開室は17:30まで。南展望室が休みの日は22:00まで)
- 休室日:毎月第2・第4月曜日(祝日なら翌平日)
- 中の店:CAFE&SHOP SOCOCOCO(そこここ)
南展望室
- 入室できる時間:9:30〜21:30(開室は22:00まで)
- 休室日:毎月第1・第3火曜日(祝日なら翌平日)
- 中の店:GIFT SHOP TOKYO Mikke!
- 「都庁おもいでピアノ」があるのはこちら
夜景を見たいなら南展望室です。北は夕方に閉まってしまいます。逆に、南が休みの火曜日は、北が22時まで開きます。
年末年始(12月29〜31日、1月2日・3日)と都庁舎の点検日は、両方とも休みです。

行く前に知っておきたいこと
- 手荷物検査があります。入口で係員に荷物を見せます
- 並びます。公式には「入室まで20〜30分お並びいただいております」。天候と時間帯で変わります
- 事前予約はできません。団体予約も受け付けていません
- 三脚を使った撮影は遠慮してほしいと案内されています
- 悪天候で急に閉室することがあります。当日の情報は展望室の公式X(@tocho_tenbou)で流れます
- 展望室へは第一本庁舎1階の「展望室専用エレベーター」から。土日祝は2階の出入口が閉まっているので、1階正面玄関へ回ります
何が見えるか
- 北東:東京スカイツリー
- 南東:新宿御苑、明治神宮
- 南西:新宿パークタワー、東京オペラシティ
- 西:富士山
富士山は12月から2月、気温が低くて見通しがきく日に見えることが多い、と公式が書いています。夏に行って見えなくても、それがふつうです。

展示パネルにはQRコードが付いていて、読み取るとTOKYO SKY GUIDEという眺望ガイドが自分のスマートフォンで開きます。専用アプリは不要。全32スポットの情報が、自分の言語で出ます。
南展望室の「おもいでピアノ」
南展望室には、誰でも弾けるピアノが置いてあります。演奏できる時間は決まっています。
- 10:00〜12:00
- 14:00〜16:00
- 19:00〜21:00
弾いている人がいたら、少し立ち止まって聴いてみてください。ただし撮影には約束事があります。公式の案内は、演奏者の姿が映る写真や動画を、本人の許可なくSNSなどに載せないでほしいとしています。撮られたくない人は係員に伝えられる仕組みにもなっています。知らずに投稿してしまう前に、覚えておいてください。
45階の店と、1階の店
北展望室のCAFE&SHOP SOCOCOCOは、飲み物と軽食。営業は9:30〜17:30(南展望室の休室日は22:00まで)。ただし取材時、店頭の看板には9:30〜22:00と出ていて、公式の記載と食い違っていました。当日に現地の表示を確認してください。

もうひとつ、1階の東京観光情報センターの中にある「TOKYO GIFTS 62」のほうが、お土産としては面白いかもしれません。この「62」は、東京都の62の区市町村のこと。23区だけでなく、多摩の市町村も、伊豆・小笠原の島々も含めた62自治体の特産品が集めてあります。


「東京みやげ」と聞いて多くの人が思い浮かべるものと、実際に東京都で作られているものは、けっこう違います。ここはその差が見える棚です。
無料のガイドツアーもあります
英語・中国語・韓国語で、都庁を案内してくれるボランティアガイドのサービスがあります。約40分で、東京観光情報センター、都議会議事堂、展望室をまわります。

- 月曜〜金曜 10:00〜15:00(祝日・年末年始を除く)
- 最終受付 14:20
- 受付:東京観光情報センター都庁本部(新宿)
- 事前予約はできません。当日、出発地点で受け付けます
夜:建物そのものがスクリーンになる
日が暮れると、都庁第一本庁舎の東側の壁面が、そのまま巨大なスクリーンになります。TOKYO Night & Lightという東京都の事業で、これも無料です。
- 上映時間:19:00/19:30/20:00/20:30/21:00/21:30(各回の開始時刻)
- 荒天時などを除き、毎日上映
- 観覧場所:都庁の都民広場
この投影はギネス世界記録に認定されています。「最大の建築物へのプロジェクションマッピングの展示(常設)」で、面積は13,904.956平方メートル。壁が広いだけでなく、その広さで記録を取っている、ということです。

作品は入れ替わります。取材した2026年8月は、ポケモンカードゲームとのコラボ作品の告知が出ていました。今どの作品が上映されているかは、公式サイトで確認してください。
ひとつ、知っていると得をすること。上映時間中は公式サイトにアクセスすると、現地で流れているのと同じ音楽をスマートフォンで聴けます。都民広場でなくても、都庁舎が見える場所ならどこでも、音付きで楽しめるということです。
なお、混雑する回もあります。イベント時には開始前の場所取りは遠慮してほしいと公式が案内しています。広場は通り道でもあるので、通行のじゃまにならない位置で見てください。
一日の組み立て方
同じ建物で完結します。
- 昼:32階の職員食堂で昼ごはん(平日のみ・くわしくはこちら)
- 午後:45階の展望室(北は17時まで、南は21時半まで)
- 夕方:1階のTOKYO GIFTS 62でお土産
- 19時以降:都民広場でプロジェクションマッピング
夏は日が長いので、南展望室で日没を見てから降りて広場へ、という流れがきれいです。
基本情報
- 名称: 東京都庁 展望室(第一本庁舎45階・地上202メートル)
- 入室料: 無料
- 北展望室: 9:30〜17:00入室(第2・第4月曜休み)
- 南展望室: 9:30〜21:30入室(第1・第3火曜休み)
- プロジェクションマッピング: 19:00〜21:30の30分ごと・無料・都民広場
- 住所: 東京都新宿区西新宿2-8-1
- 最寄り駅: 都営大江戸線 都庁前駅 直結/JR新宿駅 西口から徒歩約10分
- 問い合わせ: 展望室専用案内 03-5320-7890(平日10〜17時・日本語のみ)
- 公式: 東京都財務局 展望室のご利用案内/TOKYO Night & Light
行き方
この建物を、手元で組む
丹下健三が設計した都庁舎は、2つの塔が途中で分かれる独特の形をしています。展望室から見下ろしているときは気づきにくいのですが、下から見上げると、あの形の面白さがよく分かります。その形をペーパークラフトで組める商品があります。
くわしくはペーパーモデルアート 東京都庁舎の記事へ。
注記:開室時間・休室日・上映時間は変更になる場合があります。訪問前に公式サイトでご確認ください。
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